『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』を読んで①
転職活動を始めるにあたって、「私のやりたいことってなんだったんだろ…?」と悩んでいるのですが、答えがいくらたっても見つからない。
そこで今回、こちらの本を買ってワークに取り組んでみたので、備忘録も兼ねてまとめます。
「やりたいこと」のよくある間違い
まず、「やりたいこと」を見つけるうえでのよくある「間違い」「勘違い」について、5つ書かれている。
①✕:一生続けられることでなければならない
◯:今一番やりたいことをやればいい
②✕:やりたいことを見つけたときには運命的な感覚がある
◯:やりたいことを見つけても最初は興味レベル
③✕:人のためになることでないといけない
◯:自分のために生きることが人のためにもなる
④✕:見つけるには行動するしかない
◯:見つけるには自己理解するしかない
⑤✕:やりたいことが仕事にならない
◯:やりたいことは自分の中にある。実現手段は社会のためにある
私は、特に③の「人のためになることでないといけない」について、はっとさせられた。
気づいたら自己犠牲的に働いてしまうタイプなので、あくまでも価値提供の場であることを忘れないようにしたい。
自己理解メソッドの3本柱
著者は自己理解メソッドの3本柱として、以下を挙げている。
1.好きなこと(情熱):What
2.得意なこと(才能):How
3.大事なこと(価値観):Why
それぞれ見ていくと、このようになる。
1.好きなこと(情熱)=自分の情熱がある分野のこと
・興味があってもっと知りたいと感じる
・「これが本当に仕事でいいの?」と思う
・「なんで?」「どうすれば?」の問いが湧いてくる
2.得意なこと(才能)=自然と人よりもうまくできて、やっていて苦なく心地よいこと
・頑張らなくても無意識にやっている
・ストレスなく夢中になれる
・やっていると自分でいられる気がする
・仕事でなくても普段から自然とやっている
・ほかの人に対して「なんでこんなことができないの?」と思う
※なお、スキル・知識(後天的に身に付けたもの)は除く。
3.大事なこと(価値観)=何のために生きるのか、という人生の目的
・どう生きたいか?どんな状態でありたいか?(例:好きなことをして生きたい、穏やかに生きたい、何かに熱中して生きたい)
この3本柱の公式は、
「好きなこと」×「得意なこと」
=「やりたいこと」(仕事の目的)
そして、
「やりたいこと」×「大事なこと」
=「本当にやりたいこと」(仕事の目的を実現するための手段)
である。
また、面接のときはこの3本柱を答えれば、明確な根拠を持つことができる。
・「好きなこと」:なぜこの業界なのか?
・「得意なこと」:どうやってこの仕事で成果を出すのか?
・「大事なこと」:なぜこの会社なのか?
ここで大事なのは、見つけるときの順番は、
大事なこと→得意なこと→好きなこと の順であること。
これは、「見つかっても仕事にできそうにない…」という思考のブレーキがかかってしまうため。最初に大事なことや得意なことを見つけることで、自信と確信が持てる。
・・・ということでまずは価値観から、私の場合を挙げてまとめていく。
大事なこと(価値観)を見つける
<POINT>
・価値観を中心に仕事を作るとモチベーションが途切れない
・月に50万円稼ぐ、などの数字は目標であり価値観ではない
・もし、人に話したときに全く共感されないとしても、自分が「こう生きたい!」と思えるものを答える。「こう生きるべき!」という親や社会からの価値観のすり込みと勘違いしないように。※太字はキーワード。
Q1.尊敬する人は誰?(キャラクターでも可)それはなぜ?
小学校からの付き合いがある友人。いつも元気でポジティブ!友達が悩んでいるときにはすぐに駆けつける優しさや、会ったら絶対に元気をくれるところがすごいと思っている。
Q2.子供の時にあった、一番大きな影響を与えている経験は?
小学校のころの引っ越し。田舎から都会への大移動だったので、人間関係を一から作らないといけなかったから。車や電車ひとつで東京に出れるなんて、世界は広いなあ、色んな人と会えるんだなあと感じた。
Q3.今の社会には何が足りないと思うか?
多様性が足りないと思う。例えば、メイクする男性がいたっていいし、メイクしない女性がいてもいい。いろんな人がいて当たり前の社会になればいいのになあと思う。
Q4.(周りの人に聞いてみる)自分は人生で何を大事にしていそうか?
他人への優しさ。人を思いやること。人に寄り添うこと。
Q5.①自分の子供や他人へ助言するときに、一番伝えたいことは?
・仕事は無理しないこと、頑張らないことが一番(穏やかさ)
・まずは自分の体と心を大事にしてね(安心)
・相手の行動だけでなく、性格や価値観まで変えようとしてはだめ(倫理感)
・相談するにしても、最終的には自分で決めて、だれかに責任転嫁してはいけないよ。 その決めた道を私は応援するからね!(自立)
・自分がされて嫌なことは、相手にもしてはいけないよ(思いやり)
Q5.②自分の子供や他人へ助言するときに、一番伝えたくないことは?
・給料はガマン料とも言うし、まずは3年仕事を続けてみたら?(我慢/対義語は素直)
・若いうちの苦労は買ってでもしなさい(苦労/対義語は楽)
・失敗するかもしれないしやめておいたら?(現状維持/対義語は挑戦)
・○○の言うとおりにしなさい(強制/対義語は自由)
キーワードを整理
さて、ここまでで出てきたキーワードを洗い出すと、共通項が見えてくる。
・おだやかな心、からだ:元気、ポジティブ、穏やかさ、安心、素直、楽
・癒し:優しさ、思いやり、寄り添う
・多くの人との関わり:色んな人と会える、多様性、倫理観、自立、挑戦、自由
さらに、この共通項をランキング化する。
まずは自分と周りの心や身体を、おだやか~な状態にして、癒しをもって多くの人と関わる……
→まとめると、「いろんな人を癒すこと」が目的となりそうです。
「大事なこと」がリストアップできました。
次回では「得意なこと」を見つけるワークをやってみます!